安田佳生 (@yasuda_yoshio) | Twitter
安田佳生さんのつぶやきがおもしろいです。
安田佳生さんとは?
安田佳生さんは株式会社ワイキューブの元社長で、
現在は株式会社ブランドファーマーズ・インクの社長です。
安田佳生さんとワイキューブの話はご本人の著書をお読みください。
(いまならKindle Unlimitedの読み放題対象本)
一時、有名大手企業にまじり、就職人気企業ランキングで20位内にランクインした中小採用コンサルティング会社が
どう生まれ、どう民事再生されるか
までが、ご本人の言葉でつづられています。
今あらためて読んでみると、イマドキの若者の多くが共感する人生を歩まれていると感じました。
波風立てずに秩序を保って生きていれば、誰もあなたの呼吸を止めはしない。そうすれば息はできる。呼吸をしているという意味では、生きているといえるのかもしれない。
けれども、私にとってそれは「生きている」ことにはならない。ただ「死んでいない」ということにすぎないのだ。(中略)
誰かが勝手に決めた常識や既成概念から自由になりたい。思い切りラクに生きたい。そのために必死にもがいてきた。
『プロブロガー』の多くはサラリーマンを否定して、「自分のやりたいことをする」とか、「好きなように生きる」と宣言します。
しかし、やりたいことがあればやればいいだけの話で、好きなように生きたければ、好きなように生きればいいだけの話でもあります。
でも、どうしてそう宣言せずにはいられないのでしょうか。
そこには社会からはみ出す道を選んだにもかかわらず、社会から承認されたいという矛盾する感情が存在するからです。
こんなことを書いているぼく自身も、「自分の人生を自分の責任で生きたい」と会社を飛びだした口です。
人のことは言えません(笑)。じぶんの持ち場でがんばりましょう。
安田佳生さんのつぶやきまとめ
で、安田佳生さんのつぶやきがおもしろいです。
どれくらいおもしろいかというと、2011年から13年までの分は、すでにNAVERまとめにまとめられているくらいおもしろいです。
【名言】社長を辞めた“安田”さんのツイートが1日たりとも見逃せない! - NAVER まとめ
さかのぼっていくと、まるっと引用してしまいそうな欲求にかられたので、2016年8月から2016年11月までの分で、特におもしろいと思ったものをまとめます。
お金に執着しない若者がそれでもほしいもの
オレも昔は死ぬほど現場で働いた、という経営者や幹部の皆さん。そんな理屈は通用しません。なぜなら皆さんには現場から上がるというゴールがあったから。でも今働いている従業員にはゴールがありません。安い給料で過酷な現場をやり続けなくてはならない。人が採れないビジネスには未来がないのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年8月3日
この国の若者はどんどん減っています。しかも彼らは、見栄を張らず、お金に執着せず、好きなことを優先します。これから先、好きを提供出来ない職場には、若者が集まって来ません。顧客を集めるよりも、若い社員を集めるほうが難しい時代。若者に好かれる会社が、顧客からも好かれる会社になるのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年8月5日
他社との競争に勝つことを目的にしてはいけない
社会全体の生産性を高める事を目的にすれば、労働時間はもっと少なくなり、みんなで余暇を楽しめるようになるでしょう。他者との競争に勝つ事を目的にすれば、労働時間はどんどん長くなり、余暇を楽しむ余裕はなくなっていくでしょう。何を目的にするのかによって、働き方も、その結果も変わるのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年8月13日
週休二日を全国的に導入しても、生産性は下がりませんでした。いや、むしろ生産性は上がりました。自分だけが休んだら競争に負けてしまいますが、みんなで休むことを決めれば生産性は向上するのです。全ての競争を否定する気はありませんが、競争のための競争には意味がなく、また終わりもないのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年8月14日
やりたくないことを徹底的に排除するのは正しい努力
やりたい事がエネルギーの源泉になるように、やりたくない事もエネルギーの源泉になるのです。営業がやりたくないなら、営業せずに売る方法を徹底的に考える。働きたくないのなら、働かずに生きていく方法を徹底的に考える。やりたくない事を徹底的に排除するための努力。それは正しい努力なのです。— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年8月18日
働くとお金を稼ぐは違う?
働く=はたを楽にすること、だと教えてくれた人がいます。それは、稼いだお金で家族を楽にする、という事ではなく、自分が得意な事で周りの人を楽にするする、という事。はたを楽にし続ける事によって全体は豊かになります。でも私たちは、働く=お金を稼ぐ、という強烈な洗脳から抜けられないのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年8月20日
好きなことで生きていく=好きなことで稼ぐ、という図式で考えている人は多いです。でも、好きなことで稼ぐ=好きなことで誰かの役に立つ、という図式で考えている人は少ないです。役に立ったお礼が、ことばで返ってきたり、もので返ってきたり、お金で返ってきたりする、というだけのはなしなのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年8月21日
働く側から見れば、給料分働く=トントン、給料以上に働く=効率が悪い職場、給料以下に働く=効率の良い職場、という事になります。でも長い目で見ると、給料以上に働く人の報酬だけが増えていくわけです。目の前の効率と、人生全体の効率。どちらを優先するのかで、働き方は180度変化するのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年8月24日
お金は人間の感情にしたがって動いている
当たり前の話なのですが、お金は勝手には動きません。それは人間の感情に沿って動いているわけです。好き!とか、かわいい!とか、カッコいい!とかいう感情に沿って。つまり、人間の感情にアプローチするのが、お金にアプローチする一番の近道なのです。人間の感情を制する者が、人生を制するのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年8月25日
人生の主導権を手に入れるためには?
まず、給料を払え、という主張も分からなくはないです。安い給料で従業員を酷使するブラック企業もありますから。でも成功したいのなら、順番はひとつしかないのです。まず、相手に利を与える事。惜しまず、ケチらず、思い切り、相手に利を与える。結局それが一番簡単で確実な、成功への近道なのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年9月4日
何を売るのか、誰に売るのか、どうやって売るのか。毎日1時間、真剣に考える、という作業が必要なのです。経営者にも、会社員にも、ニートにも、高校生にも。なぜならそこに、自由へのヒントがあるからです。職種や立場は関係ありません。考えた人だけが、人生の主導権を手に入れる事が出来るのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年9月4日
何を売るか、誰に売るか、どうやって売るか。経営者なら、皆そんなことは考えているだろうと思われるかもしれません。でも実際には、真剣に考え続けている経営者は1割にも満たないのです。ほとんどの経営者は、目の前にいる顧客に、目の前にある商品を、従来通りのやり方で、売っているだけなのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年9月6日
仕事は断ることで増えていく
ワガママばかり、好き勝手に仕事を選り好みする人からは、仕事が離れていきます。ではどんな仕事でも、受けた方がいいのでしょうか。実は断ることによって、仕事は増えていくのです。どんな仕事で受けてしまう人からは、良い仕事が離れていきます。大事なのは、断る境目を明確にしておくことなのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年9月27日
私は、丸投げの仕事は受けません。やり方を任せてもらえない仕事も受けません。成果の出せない仕事や、結果しか評価されない仕事も受けません。ワガママなようですが、正当な権利だと思っています。仕事を選ばないと、やる気と能力を保つことが出来ないから。その結果、仕事を失うのは私自身なのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年9月28日
仕事を選り好みすると、仕事が減っていく。そう考えている人が多いみたいです。でも実際には、選んでいるから減っていくのではなく、成果が出せないから減っていくのです。成果を出すためには、仕事をする相手と、仕事内容を選ばなくてはなりません。顧客を選ばない店は、顧客からも選ばれないのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年9月29日
副業とは仕事を増やすことであり、仕事を減らすことでもあります。今の会社でやる仕事を、自分の得意なことだけに限定する。ここが副業のスタートです。限定すれば仕事は減ります。当然のことながら報酬も減ります。苦手な仕事で減らした時間と報酬を、得意な仕事で増やす。それが正しい副業なのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年10月1日
企業顧問の仕事をしていると、定期的に「もう必要ない」とクビになります。仕事を失くすのは辛いことです。でも失くすことによって得るものもあります。失くすと、考える。考えると、思いつく。思いつくと、工夫する。工夫すると、新しい仕事が生まれる。失うことによって、仕事は進化していくのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年10月6日
趣味とは稼げない仕事?
趣味とは何なのでしょう。好きなことや、楽しいことでしょうか。寝るのは好きですが、趣味とは言えません。友人と話すのは楽しいですが、これも趣味とは言えません。趣味とはもっとストイックで、面倒くさいものだと思います。仕事のように。もしかしたら、稼げない仕事を趣味と言うのかもしれません。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年10月9日
ロボットや人工知能があらわれても仕事はなくならない
必需品はロボットが作り、人間は嗜好品だけ作る、という時代が来るかもしれませんね。 https://t.co/iJSnXFHCPE
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年10月16日
仕事というのは、人と人とを繋ぐパイプみたいなものだと思うのです。だから人間がいる限り、仕事は無くならないのだと思います。ロボットや人工知能に奪われてしまうかもしれない、と恐れているのは仕事ではなく雇用なのです。雇用なんてなくなってもいい。やるべき仕事は目の前に溢れているのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年10月14日
雇用=時間の運用を他人に任せること
雇用とは時間を買うことです。働く側から見れば、時間を売ること。決められた時間帯を企業に売り、その運用を任せる。運用が上手くいけば大きな利益を生み出し、運用に失敗すれば利益を生み出せない。運用によるリスクを会社に委ね、常に一定の報酬を受け取ること。それが雇用されるという事なのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年10月16日
お金の運用が下手な人は、プロに任せればいいのです。銀行に預ければ、それが企業へと回り、どこかの経営者が運用します。では時間の運用が下手な人はどうすればいいのか。雇用されて会社や上司に委ねる、という方法もあります。でも自分で運用した方がいい。なぜなら時間とは人生そのものだからです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年10月17日
必需品は安くなる運命にある
そもそも必需品とは何なのか?生きるために必要不可欠なものと定義するなら、ほとんどのものは不要になります。炊飯器がなくても、トイレットペーパーがなくても、生きていくことは出来る。でもまともな生活は出来ない。詰まるところ必需品とは「ないと困るよね」と現代人が認識しているものなのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年10月19日
ないと困るものは、なくならない。それがこの社会の大原則なのです。なぜなら、ないと困るものは売れるから。売れるからみんなが作る。みんなが作るから商品が溢れる。商品が溢れるから価格が下がる。そうやって生活必需品はこの先も、安価で安定的に供給されていくのです。とてもありがたいことです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年10月20日
私たちは「欲しいから買うもの」には喜んでお金を出しますが、「必要だから買わなくてはならないもの」には出来るだけお金を出したくない。「欲しい」が「必要」になったとき、嗜好品は必需品へと変化し、その価格は暴落していくのです。エアコンも、冷蔵庫も、携帯電話も、昔は嗜好品だったのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年10月22日
お墓を作らない人や、お葬式にお金をかけない人が、増えています。それは不景気だからでしょうか。それとも信心深さが足りないからでしょうか。こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、お墓も、お葬式も、必需品になってしまったのだと思います。買わねばならないものは必ず値下がりするのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年10月23日
社会は出入り自由な場所
人は誰も、一人では生きていけない。それは事実だと思います。社会に所属し、そのインフラを利用することは、生きるために不可欠な戦略なのです。でも社会に縛られる必要はありません。社会とは出入り自由な場所なのです。必要に応じて社会で役割を果たし、必要に応じて社会から抜け出せばいいのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年10月30日
社会はとても良く出来た仕組みです。秩序があり、役割があり、パターンがあり、流れがある。その一方で、格差があり、不公平があり、私利私欲があり、澱みがあります。人として生きていくためには、その仕組みが必要なのです。でもドッブリ浸かり過ぎてしまうと、もはや人ではなくなってしまうのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年10月30日
小さな会社がとるべき戦略(ネーミングとコンセプト)
小さな会社が新商品を販売する時には、ネーミングとコンセプトにこだわるべきなのです。ネーミングとは商品の見せ方、コンセプトとは商品の売り方です。覚えやすいか。価値が伝わるか。オリジナリティはあるか。ターゲットは明確か。ストーリーはあるか。分かりやすいか。それを徹底的に考えるのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年11月9日
お店でも、会社でも、フリーランスでも、商品があることが非常に重要なのです。喫茶店にコーヒーがあっても商品とは言えないし、ライターがコピーを書けることも商品とは言えません。では、何をもって商品と言えるのか。商品とは、選ぶ理由であり、お金を払う真の対価であり、存在価値でもあるのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年11月11日
仕事とは、得意なことで人の役に立つこと
仕事に就く=お金を稼ぐ、という刷り込みが、あまりにも強くなり過ぎたような気がします。そもそも仕事は誰がつくっているのでしょう。社長でしょうか。会社でしょうか。では、株式会社ができる前、社長が誕生する前には仕事はなかったのでしょうか。仕事とは、得意なことで人の役に立つことなのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年11月18日
人はひとりでは生きていけない。そういう動物なのです。だから私は会社という存在を否定しません。集まって、支え合うために、会社を作る。素敵な事です。でもいつの間にか、素敵ではない、温かみもない、利益が目的の会社が増えてしまった。そういう会社の社員でいる事に、意味などあるのでしょうか。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年11月23日
お客さんを増やすためには?
お金がもらえる活動が、仕事。お金を払ってくれるのが、お客さん。その定義では、お客さんは増えないし、稼げるお金も増えません。どんな小さな事でも、自分が役に立てる相手は、全てお客さん。そう定義すると、お客さんはどんどん増えていきます。お客さんを増やさず、お金を稼ぐ事は不可能なのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年11月19日
21世紀のサバイバル術
副業を持つのが当たり前の時代が、あっという間にやって来るでしょう。会社はもはや、何十年という社員の人生に、責任が持てないのです。社員として会社に所属していることの価値は、どんどん減っていきます。これからの時代は社内での評価ではなく、社会での価値と評価を高めなくてはならないのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年11月26日
20年30年先の収益と雇用を約束出来る会社なんて、あるのでしょうか。ひとつの会社に頼り切るリスクは、大き過ぎると思います。 https://t.co/XQ5fCUZ9u9
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年11月26日
入社した会社が成長を続け、収入も増え続け、安泰な人生を送る。そういうシナリオが無いわけではありません。ただ、あまりにも確率が低いだけ。その低い確率に賭けるのか、あるいは自分の手で安泰をつくり出すのか。たくさんの会社から欲しいと言われる人材になる。それ以上に安泰な人生はないのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) 2016年11月27日
まとめ
いかがでしたでしょうか。
安田佳生さんは酸いも甘いも体験してきたからこそ、ここまで重みのあることばを発信でき、かつ、大勢の共感を受けているのではないでしょうか。
安田佳生事務所を立ち上げ、しばらくは一人で働いていました。このとき社長時代の給料5000万円を稼いで、あれが自分の実力だったと証明しようとがむしゃらに働いたんですよ。
でも、どんなに頑張っても2000万円ぐらいまでしか稼げなかった。「やっぱり、搾取していたんだ」と認めざるを得なかったですね。実際、稼いでいたのは社員だったんです。
BFI 安田佳生氏「私、もう一度社長になりました。」|スモビバ!
『いい経営者』と『わるい経営者』とふたつにわけるのは難しいですが、安田佳生さんの考え方は『いい経営者』と感じられるのではないでしょうか。
ぼく自身、安田佳生さんのつぶやきをみて、
じぶんの商品(売り物)を生み出さないといけない
と痛感しています。