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【体験談】介護現場で実感した人生あきらめたら終了な件。

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「あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?」

スラムダンクで有名なこのセリフを、日々、介護現場(ただし、病院)で感じています。

 

 

きっかけは些細なこと

先月、入院したAさん。

 

入院当初は、自分の力で車いすに移ることができました。

身体も起こせましたし、少しなら立ち上がることもできました。

どちらかというと意欲的で、なんでもやってくれる人でした。

 

ご本人は在宅復帰のためのリハビリ目的で入院したのだと思っていたようでした。

しかし、家族の思惑は違いました。

 

家族はおむつに慣れさせるため、入院させていました。

介護現場を知らない人には、そもそも理解できないような些細な違いです。(少しずつ説明していきます)

 

このほんの些細に思える思い違いから、Aさんは在宅復帰のはずが、あの世へ旅立つことになってしまいました。

 

パンツ→リハビリパンツ→オムツの序列

介護の世界では、
パンツリハビリパンツ→オムツ
と、日常の生活動作のレベルに応じて、下着の種類が変わります。

 

パンツをはけるのは自分の力で排泄できる人だけです。

介護現場の種類にもよりますが、介護現場でパンツをはいている人は一部のエリートと言っていいでしょう。

 

ときどき失禁してしまうようになると取り替えがきくリハビリパンツになり、大便を漏らすようになってしまえば、オムツをつけることになります。

 

家族の
オムツに慣れさせてほしい
という言葉には、
もうこれ以上よくならない
という考えが潜んでいます。

 

介護士は家族や医者が決めたことを破ることができません。

患者さんがどれだけ嫌がっても、オムツをつけてもらうように強要してしまうことになります。

 

生きる気力を奪ったのはだれか?

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それからというもの、Aさんはどんどんと生きる気力を失っていってしまいました。

 

ADLと呼ばれる日常生活動作を行うことを拒否して、車いすに移ることができなくなり(やらなくなり)、ベッドで起き上がることもできなくなり、しまいには寝たきりになってしまいました。

 

看護師のBさんの
「本人の意思がないから、どんどん落ちて行っちゃうよ」
ということばが印象的に残りました。

 

本人の意思を奪ったのは、家族と医者と介護士では?

と思いましたが、何も言えませんでしたし、何もできませんでした。

 

安西先生が投げかけた
「あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?」
ということば。

 

終了してしまうのは試合だけじゃありません。

人生もあきらめてしまった瞬間に、生きる気力を失ってしまった瞬間に終了してしまいます。

 

ぼくはその事実を知り、愕然としてしまいました。

 

介護の仕事は高齢者の世話をするだけでいいのか? 

今回の出来事で改めて、
介護に求められている仕事はただ世話をすることではない
と、感じました。

 

何より気力のマネージメントが必要ですし、人生に目標とやりがいを感じてもらえるようなコーチング的な要素も重要です。

人間は意思次第で、プラスにもマイナスにも、どちらにも転びます。

 

どう利用者のモチベーションを高めて、どう利用者が望む暮らしを実現するのか。

そこまで踏み込んでこそ、よりよい介護を実践できるのではないでしょうか?

 

掃除・洗濯・入浴・排せつなど、介護士の仕事は山ほどあります。

しかし、ただその仕事をこなすだけなら誰でもできる仕事です。

もっと踏み込んでいうと、誰でもできる仕事だから給料が安いわけです。

 

また、介護報酬が安いのは、全国一律の介護報酬にあります。

だから、根本的な理由はすぐ解決できる問題ではありません。

しかし現在の介護には、報酬が安くてもおかしくない側面があることを理解しておくべきです。

 

介護はこんなもんだ。
とあきらめたら、本来非常に高度で重要な仕事であるにもかかわらず、安い賃金のままであることは変わらないでしょう。

 

人生も、仕事も、あきらめてはいけない。

ぼくがAさんから学んだことを活かして、人生をサバイブしていきます。

 

おせっかいな話ですが、高収入な介護士になるための方法を考えてみました。

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